日記

かくれ念仏顕彰法要

◆日  時 11月19日(日)13時30分開始
◆場  所 本願寺人吉別院 本 堂
◆記念講演 前 田 一 洋 先 生(肥後考古学会会員)

官と民は昔から相容れることができないのでしょう。前者はタテの組織であり、後者はヨコのつながり。そのような連帯を私どもは「御同朋御同行」と呼んできました。
大勢の御同行がお寺に集まって仏法聴聞と仏法談義をしている姿は、相良藩の為政者にとっては甚だ脅威だったことでしょう。憂慮すべきは領外から攻めてくる敵ではなく、当時全国的にわき起こっていた領内に暮らす民の集団一揆でしたから。
そのような中、相良藩は遂に念仏禁制というとんでもない暴挙に出たのです。永正年間のことだったと伝えられています。それから明治の初期まで三百六十有余年の長きにわたり、浄土真宗のみ教えを聞き、お念仏を申すことは許されないことでした。
しかしながら、この地の先達は心の依りどころである親鸞聖人のみ教えを命懸けで護り抜かれ、代々の子々孫々に極秘に伝承してくださったのです。
この筆舌に尽くせないご苦労をお偲びし、本願他力の救いをあらためてご聴聞させていただく機縁とすべく、「かくれ念仏顕彰法要」を開催いたします。
多くの方のご来聴をお待ちいたしております。